駒沢 Teo ティオデンタルオフィス
世田谷区駒沢4-11-10パシフィックパレス駒沢公園1階



日本人が歯を失う原因の第一が「歯周病」です。
歯周病は30歳以上の80%がかかっているといわれ、その8割近くが治療せず放置されている状態と推定されています。

当ホームページでは、歯周病の原因や治療等に加え、ご自身で行える予防対策や歯ブラシ・フロスなどのセルフケアグッズの適切な選び方・使い方についてもご紹介させて頂いております。また、歯周病でお悩みの皆さまは「こちら」からご予約も承っております。現在の症状やお悩み等お気軽にご相談下さい。


■歯周病とは
歯周病とは、" "と歯茎の" "りの" "気です。
歯(歯牙)は、エナメル質の歯冠とセメント質の歯根、そして歯(歯牙)を支える歯槽骨と歯根膜線維で構成されています。歯周病は重度になるにつれ、目には見えない歯を支える周囲の組織が破壊されていく病気です。


■歯周病の原因
歯周病の主な原因はプラーク(バイオフィルム菌と歯周病原細菌)です。
歯周病は、プラークを主な原因とする炎症疾患が多数をしめますが、プラークのみでなく、多くの複合的要因によって発生する病気でもあります。原因因子には個人差があり、歯周病の罹りやすさや進行度合いは人によって違います。ストレスや喫煙などの生活習慣や、糖尿病などの病気によって免疫機能が落ちていると、歯周病は進行しやすくなります。


■歯周病は全身に悪影響をおよぼす可能性のある怖い病気
歯周病を放置し炎症が続くと、歯周病菌や菌の出す毒素が血流を介して他の臓器(心臓など)に入り、全身疾患を引き起こす恐れがあると考えられています。

糖尿病を患っている人は、健康な人より歯周病にかかるリスクが高く、また、歯周病による炎症で生じる物質がインスリン(血糖値をコントロールする物質)の機能を低下させて糖尿病を悪化させる場合があります。
また、冠動脈疾患は、歯周病による炎症が動脈硬化を進ませる場合があり、歯周病菌が心臓に運ばれ細菌性心内膜炎の原因になる場合もあります。他にも誤嚥性肺炎や早期低体重出産などの病気も歯周病が悪影響を及ぼすと考えられています。

歯周病はお口の病気のみならず、全身の健康を阻害する可能性のある怖い病気です。歯周病は早期発見・早期治療が健康を取り戻す近道です。「歯茎が赤く腫れた!」「歯磨きをすると出血する!」などの症状が出ましたら、直ちに歯科医院を受診して下さい。(ご予約はこちらから)


■歯周病の進行と分類

歯周病は以下の3つに分けられています。

・歯肉炎
歯茎に炎症等が生じる病気です。プラークやストレスなどが原因で、歯茎が赤く腫れたり出血をおこしたりします。
歯と歯茎の境目(歯肉溝)にプラークがたまり、歯肉が炎症することが主な原因ですが、歯根膜や歯槽骨の破壊は進んでおりません。炎症の原因である歯と歯茎の周りのプラークを除去し、歯ブラシ等で継続的にプラークがたまらないようにすることで、健康な状態に戻すことが可能です。

・歯周炎
歯茎の腫れや出血を始め、歯と歯茎の隙間からプラークが侵入し歯周ポケットを形成します。歯周ポケットにたまったプラークがさらに歯の根の奥深くまで侵入することで、歯根膜線維が破壊され、歯槽骨が溶かされて歯がグラグラする症状が生まれます。歯周炎が進行すると、歯茎の腫れや出血に加え、膿が出たり、口臭がきつくなるなどの症状が慢性化します。歯周炎は進行度によって、軽度・中等度・重度に分類され、進行度に応じた適切な治療やメインテナンスが必要になります。


・咬合性外傷
歯の咬み合わせ不良や歯ぎしりなどによる過度の負担が特定の歯に加わることで外傷(一次性咬合性外傷)が生じます。この外傷(一次性咬合性外傷)による歯茎の腫れや出血は見られませんが、歯根膜線維に負担が掛かりることにより歯根膜線維が拡がりをみせます。また、歯周炎にかかると、歯の支えが弱くなった歯に正常な噛む力が加わって起こる外傷(二次性咬合性外傷)とがあります。咬合性外傷の主な症状は、噛んだ時の痛み、歯の揺れ、歯の浮いた感じなどです。



■歯周病の治療法

・初診カウンセリング
患者様の症状や訴え、生活習慣を伺って、歯科医師・歯科衛生士による病状等の確認・病気の原因の追及、その後に実施される検査や治療の流れの説明等、患者さんの納得と了解を得るためのカウンセリングを実施します。

・歯周検査(歯周検査-1)
口腔内の状態を確認するための検査を行います。
歯周ポケットの深さ・歯茎(歯肉)からの出血の有無・プラークの付着状態・歯の動揺度などを検査します。また、進行度に応じてX線検査も実施します。

・歯周基本治療(その1)
歯と歯肉溝に付着したプラークの除去(スケーリング)、歯面の清掃、咬み合わせの調整、歯磨き指導など、患者様の口腔環境の改善を図ると同時に、プラークコントロールの重要性をお伝えし、正しいセルフケアの方法など、健康への動機付けを行います。

・歯周検査(歯周検査-2)
症状の改善度を確認する再評価検査です。
歯周基本治療その1で行った処置後の症状の改善度や患者様の歯磨き等セルフケアへの取組状況など、1回目の検査値と比較して症状が改善したか?を確認するための検査を実施します。歯周病初期の大半の患者様の場合、この検査で治療が終了します。

・歯周基本治療(その2)
歯周病が中等度以上進行してしまっている場合など、歯と歯肉溝に付着したプラークの除去だけでは症状の改善が見られない患者様の場合、プラークが侵入し形成された歯周ポケット内のプラークやバイオフィルムを除去(スケーリング・ルートプレーニング)を行います。
お口の中を最大6ブロック(6回)に分けてプラークやバイオフィルムを除去し、歯周病の原因因子を除去します。

・歯周検査(歯周検査-3)
症状の改善度を確認する再評価検査です。
歯周基本治療その2で行った処置後の症状の改善度や患者様の歯磨き等セルフケアへの取組や生活習慣の改善状況など、2回目の検査値と比較して症状が改善したか?を確認するための検査を実施します。

・歯周外科手術
歯周病が重篤化してしまい、歯周基本治療だけでは取り除くとこが出来ない、プラークやバイオフィルムを外科手術をもって除去します。プラークやバイオフィルムが歯の根の先端(奥深く)まで進行してしまった場合、歯茎を剥離(切開)して、プラークやバイオフィルムを除去します。手術と平行してお薬(抗生物質)も補助的に使用することもあります。


・歯周検査(歯周検査-4)
歯周外科手術を行った場所(部位)の再評価検査を実施します。歯周外科手術を行った場所(部位)の改善状況を確かめる検査です。

・歯周再生治療

GTR法(guided tissue regeneration)は歯周外科手術後、メンブレン(膜)を挿入することにより歯根膜組織を歯根面に誘導して、上皮組織と結合組織を排除することで、歯周病の炎症により破壊された骨組織やセメント質などの硬組織を新生させ、喪失した結合組織性付着の回復を図る治療法です。

エナメルマトリックスデリバティブ
エナメルマトリックスデリバティブ(EMD)は幼若ブタの歯胚から抽出、精製されたエナメル基質タンパクです(商品名=エムドゲイン)。EMDの主成分は、歯の発生時に関与するタンパク質アメロジェニンです。歯周外科手術にともなって喪失した部位にEMDを投与することで、歯の発生期の過程を再現し、歯周組織を再生することを基本コンセプトとした治療法です。(保険適用外)



■セルフケアとメインテナンス(定期検診)
・セルフケアの重要性
歯周病の原因はプラーク(細菌)です。プラークの付着を出来るだけ防ぎ、細菌が繁殖しづらい口腔内環境を作るためには、毎日の歯磨きが欠かせません。正しい歯磨きを行うには、適切なタイミングと自分に合った歯磨きの方法を身につけ、使いやすい歯ブラシやグッズを選び使用することが大切です。また、歯ブラシ等と併用してインプラケア等の補助製品の使用も、歯周病予防には有効です。

・歯の磨き方(歯ブラシ編)
歯磨きは、毎日・毎食後の習慣として身につけることが大切です。
最低でも1日3回はブラッシングを行い、就寝前は特に念入りに磨くことが大切です。
また、歯と歯肉の境目や歯と歯の間は磨きにくく、歯周病にかかりやすいので丁寧に磨きましょう。

@歯ブラシは鉛筆をにぎる要領で持ち、ブラシの先を歯面に45度にあてて、2〜3歯づつ左右にこまかく往復運動させて汚れをかき出します。

A前後に小さく振動させながら歯面を磨く。

B奥歯の咬み合わせの面は、かき出すようにして磨く。

C歯ぐきは出来るだけこすらないようにする。


・バス法以外にも色々なブラッシングの方法がありますが、人によって歯並びと歯肉の状態が異なります。
当院では、患者様一人一人にあったブラッシング方法を指導いたします。
必ず実行して下さい。

・磨き残しがないようにするには、磨く歯の順序を決めて、1本1本、1面1面を意識しながら丁寧に時間をかけて磨くことが大切です。

・歯と歯が接している面などは、プラークが付着しやすく除去しにくい場所です。歯ブラシだけではどうしても汚れが残ってしまいます。そこで、補助的に歯間ブラシやデンタルフロスを使用することも大切です。

・鏡を見ながらブラッシングすると、歯ブラシの毛先への届き具合が確認できるので、より効果的なブラッシングが行えます。

・歯の磨き方(デンタルフロス編)
  • 歯間ブラシは、歯ブラシでは落とせない場所の汚れを落とすブラシです。歯ブラシと合わせて使い効果的に汚れを落としましょう。
  • 使う場所の隙間に合うサイズの歯間ブラシを選びましょう。
  • 狭い所に歯間ブラシを急いで挿入すると歯肉を傷つけます。ゆっくりまっすぐ差し込んで下さい。


・小さいお子様の仕上げ磨き
自分で適切な歯磨きが出来ない小さなお子様をおもちの保護者の方は1日1回仕上げ磨きを行って下さい。

お子様の年齢 虫歯リスクの高い部分 磨き方と説明
6ヶ月〜
乳歯用歯ブラシを持たせ、歯ブラシに慣れる練習をしましょう。
歯ブラシの練習時は必ずお子様から目を離さないようにして下さい。
歯のお手入れは、毎日1回ガーゼを人差し指に巻き付け、歯の表面の汚れを優しく拭いてあげましょう。

仕上げ磨きは日常のママのと遊びの中で、
ママの膝の隙間に仰向けに寝かせて、
「いない、いない、ばぁ」などを
取り入れて、仕上げ磨きに慣れてもらいましょう。

1才〜
仕上げ磨き用歯ブラシで磨いてあげましょう。
上唇の裏側にある筋を歯ブラシで傷つけないように、人差し指で上唇を押さえ、人差し指にブラシを沿わせるように細かく動かして磨きましょう。
歯の裏側は歯ブラシを縦方向に挿入して細かく動かして下さい。
下の前歯は親指と人差し指で下唇をめくって、歯の表面は小刻みに横に動かして磨きましょう。
上手に歯磨きが出来たら、必ずお子様を褒めましょう!
最後にお茶やお水を飲ませて終了です。
2才くらいから"ブクブクうがい"の練習も徐々に行いましょう。
3才〜
 6才
食べたら必ず磨く!習慣を身につけましょう!
仕上げ磨きは寝る前に行い、むし歯になりやすい所を磨いてあげましょう。
フッ素入り歯磨き粉やデンタルフロスを併用すると効果的です。
6才〜
 9才
6才臼歯が生える時期は、特に念入りな仕上げ磨きが必要になります。
完全に6才臼歯が生えるには数ヶ月の月日がかかります。
6才臼歯が生える過程は、隣の乳歯との間に段差ができ、その段差部分に歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすいので注意が必要です。
歯と歯ぐきの境目にも毛先が当たるように磨きます。

上の奥歯の頬側は、口を大きく開けずに小さく開けると頬が緩むので磨きやすくなります。
下の奥歯の舌側は「あ〜」と発声させると舌が下がり磨きやすくなります。
歯の溝にはプラークがたまりやすいので、かき出すように磨いて下さい。
9才〜
 12才
12才臼歯が生え始めます。6才臼歯と同じように念入りな仕上げ磨きが必要な時期です。
歯磨きはある程度自分で出来るようになりますが、1週間に1度必ず歯が磨けているか?確認を行いましょう。
下の前歯はプラークがたまりやすいので、"歯ブラシのかかと"を使って、1本づつ丁寧に磨きましょう。
プラークが歯石になると歯ブラシでは取れないので、1年に2〜3回は歯医者さんで"定期検診"を受けて下さい。


・メインテナンス(定期検診)が必要な理由
歯周病は生活習慣病とも言われております。毎日の歯磨きだけでは取り切れない小さな汚れ(プラーク)が積み重なって、再び歯周病を発症する可能性があります。また、除去したプラーク(細菌)は一定期間の後再びその活動を活発化させるので、定期的にメインテナンス(定期検診)を受診して頂くことをお薦めしております。


歯周ポケットに内材料の75%を占めた嫌気性グラム陰性菌群、歯周基本治療の後減少するが、12〜16週後にはもとの菌叢(きんそう)に戻る傾向がみられる。

毎日の規則正しい生活習慣と、歯科医院にて実施する専門的なクリーニングや検査が、お口の健康を長く保つためには必要です。当医院では、患者様毎の症状等に応じてメインテンス計画を立案しております。患者様との良き、長きお付き合いを通じて、One by Oneの歯周病予防を実践させて頂きます。


■オーラルケアグッズ
・当医院のお薦め商品

インプラケア(画像と説明)
IMPLA CARE (インプラケア)は歯周病治療・インプラント治療された患者様に最適な状態を保つメインテナンス用の歯磨剤として デンタルデザインクリニック で開発された商品です。


こんな時におすすめ!
・歯周病でお悩みの患者様や歯周病予防に取り組む皆様のセルフケアグッズとして
・歯茎の血色不良等"悪血"の改善
・インプラント治療後の患者様のセルフケアグッズ
・抗生物質投与による耐性菌が心配な方

○主成分は漢方薬としても使用される生薬です。

マスティック樹脂 マスティックの樹から採れる樹液で歯周病菌に対して抗菌力があり歯周病予防効果があります。
グレープフルーツ種子
  エキス(GSE)
あらゆる歯周病菌に対して高い殺菌効果があります。
ハス 真菌(カビ)に対して高い抗菌力があるためインプラントを清潔に保つ効果があります。
鶏血藤 マメ科のつる性植物の茎を用いるもので血流が良くなり歯肉のうっ血を解消する効果があります。

歯周病相談のご予約を受付ております。
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